実りあるざれごと @ケジャンのブログ

ファッション・心理学・時事ネタ・音楽などを、ジャンルレスにクロスオーバーし「戯言だけど実りのある実学を自由に綴りたい」がコンセプトのブログです。

書籍「影響力の武器」を読み終えて

こんにちは~ケジャンです。

本日のブログは、「影響力の武器」という心理学関連の書籍を読んだ感想を述べたいと思います。

 

影響力の武器

 

【タイトル】
影響力の武器[第二版]
なぜ、人は動かされるのか


【著者】
ロバート・B・チャルディー二

プロフィール)
米国を代表する社会心理学者。執筆時点ではアリゾナ州立大学教授。
社会的規範などに関する数多くの業績で学会をリードしている。

 

【出版元】
誠信書房

 

【概略】
人の態度や行動を変化させる心理的な力について、平易な語り口で開設する本書。
シンプルに、この本は"大変勉強になります"。


心理学といっても、もらったものは返したくなる。(返さないと少し申し訳なさを感じる。)
"返報性"など、実生活に於いても自然と行われている事柄を行動心理学の観点から、丁寧に書かれた本です。400ページ以上の分厚い本ですが面白くて一気に読み進めてしまう良本でした。


"ローボールテクニック"も簡単で面白い内容でした。

自分の望む高い要求を相手に通したい場合には、その相手が受け入れるであろう要求を先に提示し、その承諾を頂いた後に本来の目的の高い要求を通す方が、そうでない時よりも承諾される確率が高まるということ。


例として、洋服店での実際に行われる行為を具象化していきます。

 

顧客は商品を買うことが目的の方が多数だとします。(中には店員と話すのが目的の方もいますので一応。)

そのために、自分の気になる物を「何着が選び」→「試着をする」→「スタッフと話す」→「購入する」のパターン。

 

反対に、店員は商品を売ることが目的とします。(あくまでも一例の流れとして)

「商品の説明をする or 試着をうながす」→「試着をしてもらう」→「コーディネートの話をする」→「購買につながる」のパターン。

 

このフローがあった場合に、洋服店としては最終的な購買以前に、顧客の「試着」という行為がローボールのテクニックであると思われます。

 

顧客心理としては、「少し満足はいかないけど、せっかく試着もしたしお手頃だから買おう。」と試着したことを理由に、多少の不安要素が消えて買ってしまうケースは、皆さんもご経験あるのではないでしょうか。スーパーの軽くつまんで食べれるアレも一緒ですね。こういった様々な社会心理学、行動心理学を学びたい方にはとてもお勧めしたい書籍です!

 

それでは今日はこの辺で。See You!

 

ケジャン